今回は仮想通貨について初心者の方にもわかりやすく解説したいと思います。
仮想通貨とは、デジタルで作られた通貨であり、円やドルのように中央銀行や政府による管理や発行を受けていない通貨のことです。
仮想通貨の特徴
仮想通貨には下記のような3つの特徴があります。
分散型
仮想通貨はブロックチェーン(分散型台帳技術)と呼ばれる技術を利用しており、このブロックチェーンは複数のコンピュータによって管理されています。取引記録は公開されるため改ざんが困難になります。これにより信頼性が高まり、不正取引や二重支払いなどのリスクが軽減されます。
また、仮想通貨では中央銀行や政府などの中央管理機関が存在せず、個々の取引は分散されたネットワーク上で行われます。中央機関を介さないことで政府や銀行の影響を受けずに取引が行えるだけではなく、取引手数料が低く抑えられたり国際送金などの場合に高い手数料を支払う必要がなくなることが期待できます。
匿名性
仮想通貨の取引では、一般的には取引参加者の個人情報は公開されず取引記録は匿名性が保たれます。ただし、一部の仮想通貨では取引の透明性や法的規制のために個人情報の開示が求められる場合もあります。
24時間取引可能
仮想通貨市場は世界中の取引所が参加して取引が行われています。そのため、時間や休日に関係なく24時間取引が可能です。これにより海外の市場との取引も容易になります。
代表的な仮想通貨
ビットコイン(Bitcoin)
おそらく仮想通貨と聞いてみなさんが最初に思いつくのがビットコインでしょう。2009年に登場し、最も知名度が高く広く利用されている仮想通貨です。ブロックチェーン技術を基盤にしており、分散型の特徴を持っています。
イーサリアム(Ethereum)
2015年にリリースされたプラットフォームであり、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムを実行できることが特徴です。これにより、自動的に売買を行うことが可能になります。
リップル(Ripple)
金融機関間の国際送金をスムーズにすることを目指して開発された仮想通貨です。トランザクションの高速化や低コスト化が特徴です。
仮想通貨の利用方法
取引所での購入
仮想通貨を購入するには仮想通貨取引所で口座を開設し、日本円やドルなどの法定通貨を入金して仮想通貨を購入することができます。代表的な取引所としては、bitFlyerやCoincheckなどがあります。
ウォレットの利用
仮想通貨を保管するためにはウォレットを利用します。ウォレットにはホットウォレット(オンライン)とコールドウォレット(オフライン)の2種類があり、セキュリティや利便性を考慮して選択します。
仮想通貨のリスクと注意点
仮想通貨の話になると必ず「仮想通貨は危険だ」という話を聞くでしょう。具体的に仮想通貨の何が危険なのか、リスクや注意点を見ていきたいと思います。
価格の変動
おそらく仮想通貨は危険だという人の大半が懸念している部分は価格の変動が激しいという点でしょう。仮想通貨市場は非常に変動性が高く、価格が急に高騰したり暴落したりすることがあります。また、上述の通り仮想通貨は時間や休日に関係なく世界中で取引が行われています。そのため、夜寝ている間に暴落している可能性もあり、株式投資などに比べるとリスク管理は難しいと言えるでしょう。
セキュリティ
仮想通貨を取り扱う際は、ウォレットや取引所のセキュリティに注意が必要です。2段階認証や強固なパスワードの設定などが推奨されています。
法的規制
仮想通貨に対する法律や規制は国によって異なります。比較的新しい技術であるため、法整備も追い付いておらず日々変化しています。投資や取引を行う際には各地域の法律やルールをよく調べて法律を遵守することが重要です。また、仮想通貨の取引で利益を得た際には税金が掛かることも知っておく必要があるでしょう。
まとめ
仮想通貨は魅力的なテクノロジーですが、投資や取引にはリスクが伴います。また、仮想通貨を取り巻く環境は日々変化していますので、十分な知識と情報収集を行い慎重に取引を行うことが大切です。