【配当金の仕組み】実は“会社の〇〇”が源泉だった!?

「株を持っているだけでお金がもらえる！」
──配当金って、聞くだけでちょっとワクワクしますよね。

でも、そもそも配当金ってどこから出ているの？
「会社のお金」といっても、どうやって株主に還元されているのか
意外と知られていません。

今回は、配当金の仕組みとその裏側を、初心者にもわかりやすく解説します。

💰 そもそも配当金とは？

配当金とは、企業が稼いだ利益の一部を株主に還元するお金のこと。
株を持っているだけで、企業の成長の恩恵を受けられる仕組みです。

たとえば、企業が1年間で100億円の利益を出した場合、
そのうちの一部（たとえば20億円）を株主に分配する——
これが配当金です。

つまり、配当金は「会社の利益」から出ているんです。

では、その利益の中でも具体的にどのお金が配当に使われているのか？
答えは――

💡「利益剰余金（りえきじょうよきん）」

です。

利益剰余金とは、会社がこれまでの経営で積み上げてきた内部留保の一部。
つまり「会社の貯金箱」のようなものです。

配当金はこの利益剰余金から支払われます。

日本株では、年1〜2回の配当が一般的です。

一方で、**米国株では年4回（四半期ごと）**の配当が主流。
日本よりも短いサイクルで「定期収入」を得やすいのが特徴です。

「株を持っているだけで配当がもらえる」とはいえ、
実はいつ持っているかが大切です。

たとえば、1株あたり50円の配当なら、配当落ち日に株価が50円程度下がることが多いです。
これは「もらえる配当分の価値」が株価から差し引かれるためです。

配当金の出し方には、企業の“株主への姿勢”が現れます。
そこで注目されるのが「配当性向」という指標です。

配当性向（％）＝配当金 ÷ 利益 × 100

たとえば：

高すぎると「将来への投資余力が少ない」
低すぎると「株主還元に消極的」と見られることも。

理想は、30〜50％程度の安定配当を維持する企業です。

米国株は配当が安定している企業が多く、
「毎年配当を増やしている企業（配当貴族）」も人気です。

配当金は「企業が利益をどう扱うか」を映す鏡。
ただの“おこづかい”ではなく、企業の信頼度を測る指標でもあります。

「長く安定して配当を出している企業＝投資家を大切にしている企業」
そう考えると、配当金を見る目が少し変わりますよね。